雑貨

京都清水焼の窯元、蘇嶐窯さんに一つ一つ丁寧に作っていただいているオリジナル汁碗をはじめ、フリーズドライのミニサイズにピッタリな角田清兵衛商店のミニ汁椀など、ホッとする時間を豊かにしてくれるキッチン雑貨を販売してます。手の温もりも楽しんで。

京都地元の清水焼の窯元
「蘇嶐窯(そりゅうがま)」さんとの
コラボレーションで誕生した
「みそポタ汁碗」
品良い3本の足で支えられたホッコリ型の器は
持ち手に、
とても馴染みやすい形。
一つ一つ丁寧に手作りされているので
形にも個性があり、
同じものが一つもありません。
大切にしていただきたい。
でも。
毎日使っていただきたい。
という想いから
現代のスタイルに合うように、
電子レンジ&食洗機でも
お使いいただけるように、
洋食にも和食にも合う、
器をつくりました。
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1本の光る線
「はれわたる白磁」は
朝が始まるイメージのお碗。
空が白くなり、
太陽がまさに輝く時のイメージ。日常の中でも新しく何かを始める日、
大変なことがあった次の日
「晴れるかな」と、
手にしていただきたい器です。「しずまりの青磁」は
水平線にしずむ夕日のイメージ。頑張った、嬉しかった、ありがとう、
悲しかった、思うようにならなかった、悔しかった…
など色々な気持ちを穏やかにしずめてくれる
優しく懐深い青が特徴の器です。
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みそポタ汁碗は清水焼と小石原焼の技法に習熟された蘇嶐窯4代目の涌波ご夫妻の手で、一つ一つ手作りされています。
まずはベースとなる土の状態を整えるところから器作りは始まります。
こちらは4代目涌波蘇嶐氏が担当。200回も土をこねることで空気を抜く「菊もみ」。良き「菊もみ」ができるまでには、およそ10年程かかるそうです。
そして、ろくろの上で「土ごろし」、さらに土の状態を整えていきます。
土の状態が整ったら「土取り」。一つの器に必要な分量の土を取ります。
そして成形。ろくろの上でだんだんと汁碗の形に仕上がっていきます。丁寧で繊細、かつ素早く、無駄がなく、まるで生き物のように土が器の形になっていく様は魔法のようなのですよ。
この後、2~3日ほど乾燥します。
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そして次はまどか氏の担当。半乾きの器を削っていきます。
まずは真ん中にある1本線。
この1本線は上下の部分が削られて浮かび上がるのです。迷いもなくカンナでチョコレートが薄く削られるように土が削ぎ落とされていき、くっきりとしたラインが浮かび上がります。
次に3本足。
みそポタ汁碗の「足」もやはり「削って」作っていただいています。
カンナで丁寧に削られていき、品よく安定感のある足が完成します。
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こうしてお二人の手で丁寧に繊細に作られたみそポタ汁碗は、更に1週間ほど乾燥され、その後、800~900度の窯で素焼きされます。
ちょっぴり縮んだ素焼き姿の汁碗は、釉薬(ゆうやく)につけられます。
白の器は、白鳳釉(はくほうゆ)、水色の器は青磁釉(せいじゆ)を。釉薬をつけられた器は、もう一度窯へ。
今度は12時間ほどかけて本焼きをします。同じ釉薬でも、5~10度焼きの温度が違うだけで、全く違う色の仕上がりになってしまうため、温度管理も大切。
この本焼の工程でも独特の色・質感を出すための技法が駆使されます。そしてゆっくりと冷まし、ようやくホッコリしたみそポタ汁碗が完成。
最初の菊もみから、早くても1ヶ月~1ヶ月半もの時間がかけられて作られます。
そのため、在庫がなくなりますと、ご注文から2ヶ月以上お待ちいただくこともございます。




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初代涌波蘇嶐(わくなみ そりゅう)氏は、明治・大正期に活躍した京焼青磁の第一人者、初代諏訪蘇山の薫陶を受けその技法を受け継ぎました。
以後、涌波家は四代にわたって京都・清水の地で伝統技術を守り作陶を続けてきました。
現在の4代目 涌波 蘇嶐(わくなみ そりゅう)氏は、福岡・小石原焼の窯元のまどか氏との結婚を機に、異なる窯業地のふたつの技を融合させることとなり…
ふたりだからこそできたブランド 「蘇嶐窯」 新たな青磁の表現を追求し、多くの方に愛される器をつくるべく、夫婦で日々ろくろに向かっています。
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涌波 蘇嶐(わくなみ そりゅう)氏
昭和52年 京都市に生まれる
成安造形大学 造形美術科 芸術計画群卒業
京都府立陶工高等技術専門校 陶磁器成形科・研究科修了
京都市伝統産業技術者研修 陶磁器コース本科修了
平成17年 四代涌波蘇嶐を襲名
平成20年 松坂屋高槻店にて襲名展を開催
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涌波 まどか(わくなみ まどか)氏
昭和51年 福岡小石原に生まれる
佐賀大学教育学部造形文化コース卒業
京都府立陶工高等技術専門校 陶磁器成形科・研究科修了
未来の名匠 認定
現在 京都・清水 蘇嶐窯にて作陶活動中